「カードローンは申請したらすぐに借りられるらしいけど、審査は何をするの?」
カードローンは、アコムやプロミスなど町中で見かける消費者金融で申請できるローンの1つです。印象に残るCMがよくTVで流れていますよね。
手軽に申請できる反面、事前に書類や情報を整理しておかないと、希望金額が借りられないことがあります。
この記事では、カードローンの申請手順から、審査のときに注意すべき点も紹介するので、これからカードローンを利用する予定がある場合はぜひ読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1247721?title=%E9%9D%A2%E6%8E%A5%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8)
カードローンで借りられる金額は?
カードローンで借りられる金額は、年収の3分の1までと貸金業法という法律で決まってます。例えば、年収が300万円であれば、借りられる金額は300万円×1/3=100万円となります。
もし、カードローンを申請する時に、すでに他社から借りている場合は、他社の借入金額との合計金額で年収の3分の1までになります。
年収が300万円だと、借りられる金額は100万円までですよね。A社から50万円借りている場合、B社では最大50万円までしか借りられません。
カードローンを申請するときは、必ず自分の年収がどのくらいあるか確認しておきましょう。
カードローンの審査の手順は?
カードローンの審査の手順は次のようになります。消費者金融により異なる部分もありますが、おおよそ同じような流れで申請できます。
- 消費者金融のホームページから申し込み/店頭や無人機での申し込み/電話で申し込み
- 消費者金融より勤務先または指定の電話番号に連絡が届く(本人確認)
- 審査結果が電話またはメールで届く
- カードを郵送または消費者金融の無人機で受取(消費者金融によって受取の時にも審査あり)
- 借入開始
2では、「職場が実際に存在しているか」と「本人が在籍しているか」を確認します。職場と携帯電話に電話をかけてくることもありますし、片方にしか電話をかけない所もあり、どちらになるかわかりません。
無人機は消費者金融のATMと一緒に設置されています。申込やカードの受取は、無人機で行われることが多いです。郵送でカードの受取をするときは、簡易書留など本人の所在が確認できる方法で送られます。
カードローンの審査で必要な情報、書類
カードローンの審査で必要な情報や書類は主に次のようなものです。必要書類は本人確認の書類と年収を証明できる書類があれば問題ありません。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 勤務先、職種、勤続年数
- 現在の年収
- カードローンを申請する希望金額
- カードローンを申請する目的
カードローンを申請する目的は明確にしておく方が、審査が通りやすいです。お金が無いから借りるという理由だと、「この人は将来きちんと返済してくれるだろうか?」という疑いを持たれることも。
- 運転免許証
- パスポート
- 住民票(発行日から3カ月以内のものが良い)
- 健康保険証
- 年収が分かる書類(例:直近の源泉徴収票、給与明細、確定申告書)
本人確認書類は、運転免許証、パスポートのどちらかであれば問題無いところもあります。申請する会社ごとに違うので、事前に確認しておきましょう。
審査では何を見られるの?
カードローンの審査で主に見られるのは、「返済能力があるか」です。返済能力は、希望金額が現在の給料から返済ができるのか、毎月の支出から返済にあてられる金額があるのかでチェックされます
消費者金融は、返済能力の他に信用情報にも問題が無いかチェックをしています。具体的には、過去のローンやクレジットカードで返済が遅れていないかです。(この部分は別の章で詳しく解説しますね。)
また、職業の雇用形態が安定しているかも見られるでしょう。例えば、公務員や大手企業であれば、すぐに解雇されたり、収入が不安定になる心配はないので、消費者金融が多めに貸しても返済に問題無いと判断します。
一方で、アルバイトやフリーランスであれば、収入が毎月あっても、将来にわたって返済ができるか疑問を持たれてしまい、消費者金融が希望金額より少ない金額しか貸さないことがあります。
カード受取でも審査がある所も
カードローンは、審査を申し込んだ後に借りられる金額が電話またはメールで届き、カードの受取をするよう連絡が届きます。カードの受取をするときにも、口頭での審査がある消費者金融もあります。
消費者金融の無人機がある所で、オペレーターとやり取りをしながら手続きをします。オペレーターから申請時に入力した内容に間違いが無いか確認されたり、お金を借りる目的について、詳しく質問されたりします。
オペレーターから聞かれる質問は主に次のような内容です。回答している時の自分の態度は、カメラを通して見られています。態度が悪いと印象はあまり良くないので、きちんと対応するようにしましょう。
- 氏名、生年月日
- 勤務先、勤務先に何年勤めているか
- お金を借りる目的
- いつ頃お金を使う予定か
- 返済はどのようにしていくつもりか
- (目的が結婚式の費用の場合)結婚式をいつするのか
- 1ヶ月の支出の内訳
オペレーターとの審査が上手くいくと、最初に連絡をもらった金額から増額することもあります。もちろんオペレーターからの印象が悪いと、金額が下がる可能性もあります。
信用情報に問題があると審査が通らないことも
消費者金融は、信用情報を審査のときにチェックします。信用情報は、過去のローンやクレジットカードの返済状況が信用情報機関に記録されており、信用情報機関は次の3箇所あります。
- CIC(シー・アイ・シー):CREDIT INFORMATION CENTER CORP.
- JICC(ジェー・アイ・シー・シー):日本信用情報機構
- KSC(ケー・エス・シー):全国銀行協会
信用情報に傷がついている場合は、カードローンの審査結果が良くなかったり、審査が通らないことがあるでしょう。信用情報に傷がついているとは、次の状態のことを指します。
- 過去のローンまたやクレジットカードの返済を遅延している、滞納している
- 過去に債務整理をしていて、ブラックリストになっている
- クレジットカードを分割払いやリボ払いをしている
クレジットカードを分割払いやリボ払いしていると、収入が少ないにも関わらず高額な買い物をしていると判断されて、信用情報がネガティブに見られやすいでしょう。
また、一度もクレジットカードを使ったことが無い場合だと信用情報が無い状態のため、経済的に問題が無くても実際に返済ができるかどうか疑問を持たれてしまいます。
カードローンの審査で注意すること
カードローンの申請のそれぞれの手順で注意することをまとめます。
- 自分の年収がいくらか確認する
- 他社からの借入がある場合は、借りられる金額がいくら残っているか確認する
- 本人確認の書類と収入が証明できる書類があるか確認する
- カードローンを利用する目的を明確にしておく
- カード受取の審査では、態度が悪かったり回答で問題があると減額されることがある
- 過去にローンやクレジットカードで返済が遅れが無いか確認する
カードローンは手軽に早く審査がされますが、希望金額が借りられるとは限りません。
上記注意点を踏まえて申請をすれば審査は通りやすいですが、消費者金融側の判断で審査が通らない可能性もあるので注意しましょう。
カードローンは審査結果がでるまで金額がわからない
ここまでカードローンの審査方法やどんな内容を質問されるか紹介しました。カードローンの難しい点は、審査結果がでるまで、どのくらい借りられるかがわからない点です。
自分が問題無く対応したと思っても、希望金額より少ない金額しか借りられない、または審査が通らないことは普通にありえます。
確実なことは、お金を貸してくださいとお願いする立場で対応した方が、多く借りられる可能性が高いです。また、自分の収入と支出の内訳を把握している人の方が金銭感覚がしっかりしていると見られやすいです。
筆者もカードローンの審査を経験したことがありますが、カード受取時の対応が影響したのか、電話で伝えられた金額がかなり増額したことがあります。基本は誠実に対応するように心がけましょう。
カードローンは金利が高くなるので返済は計画的に
カードローンはインターネットや電話で申請ができて、早ければその日に審査結果がでます。また、審査で出た金額の範囲内であれば何度も借りられるので、手軽に使えることがメリットでしょう。
ただ、簡単にお金が借りられる反面、デメリットも当然あります。金利の高さですね。カードローンの金利は、平均で年利15%~18%です。
借りた金額が大きいほど利息も大きくなり、返済はなかなか進みません。借りた金額が減らない原因は、毎月の返済金額の大部分が利息の支払いにあてられていることです。
カードローンを利用するときは、自分の収入が毎月返済できる余裕があるか確認してからにしましょう。
カードローンの審査に関する基礎知識 まとめ
今回は、カードローンの審査手順や審査で見られる内容を中心に解説しました。カードローンの審査は、カードの受取まで借りられる金額が分からない所が大変です。
特にカードの受取が遅くなると、最初に聞いていた金額から減ってしまうことがあるので、なるべく消費者金融から連絡がきたら、すぐに対応するようにしましょう。
また、勤務先や自分の携帯電話に連絡することもあるので、対応できるように準備しておかないと審査に影響することがあります。
カードローンに申請するときは、必要な情報や書類をきちんと準備した上で手続きすることをおすすめします。