クレカのキャッシング枠を利用したことはありますか?クレカのキャッシング枠ってなんだかよく分からないですよね。
この記事では、クレカのキャッシング枠での借入について書いていきます。
クレカのキャッシング枠について知りたい方、クレカでキャッシングを行おうか迷っている方はぜひこの記事を読んでください。
クレカのショッピング枠とキャッシング枠について
クレカには買い物をするためのショッピング枠と、借入を行うためのキャッシング枠があります。
原則、キャッシング枠はショッピング枠の半分以下です。ショッピング枠とキャッシング枠は別々の枠ではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠が入っています。
つまり、ショッピング枠を使い果たしている状態で、キャッシング枠を利用することはできません。
あるクレカのショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円であったとします。
このクレカの、ショッピング枠を50万円使っているときは、キャッシング枠を利用しての借入はできません。
また、ショッピング枠を40万円使っているときは、キャッシング枠を利用しての借入は10万円のみ行うことができます。
仮に、ショッピング枠が30万円以下しか使われていなければ、キャッシング枠は20万円使うことが可能です。
クレカのキャッシング枠で借金をする方法
クレカのキャッシング枠を使って借金をする方法は、以下の3つです。
- ATMでキャッシング
- ネットキャッシング
- 電話でキャッシング
クレカを使ってATMでキャッシングを行うことができます。クレカでキャッシングできるATMは、全国各地にある提携金融機関のATMやコンビニATMです。
電話やネットで申し込みを行った場合でも、キャッシングを行うことができます。
電話やネットでの申し込みでは手数料がかかりませんが、ATMを利用してのキャッシングは手数料がかかります。
金利が高く借金の返済が困難になりうるのでやめたほうがよい
クレカのキャッシング枠を使った借入ですが、正直、やめたほうが良いです。
その理由は、金利の高さにあります。クレカでのキャッシングの金利はカードローンでの借入と比べても高い場合が多いです。
以下で、クレカによるキャッシングと、カードローンによる借入の金利の違いをまとめていきます。上の表がクレカでのキャッシングの金利、下の表がカードローンでのキャッシングの金利です。
カード名 | 金利 |
三井住友VISAカード | 15.0%~18.0% |
JCBカード | 15.0%~18.0% |
楽天カード | 18.0% |
ニコスカード | 14.94%~17.94% |
オリコカード | 15.0%~18.0% |
ジャックカード | 8.0% |
カードローン | 金利 |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
じぶん銀行カードローン | 2.1%~17.4% |
レイク | 4.5%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
アコム | 3.00%~18.00% |
ショッピングとキャッシングの二重支払いになるためやめるべき
クレカのショッピング枠をリボ払いで使っている人は多いでしょう。クレカのリボ払いは毎月一定額支払うだけでよいので、とても便利な支払方法ですよね。
クレカのショッピング枠でリボ払いをしている最中に、クレカでキャッシングを行ったとします。
すると、毎月クレカのショッピング枠によるリボ払いと、キャッシングによるリボ返済の二重での支払いが生じてしまいます。
二重になってしまうと、把握するのが大変なうえに支払額も大きくなってしまうのでおすすめできません。
クレカのショッピング枠での一括払いは利息がかかりませんが、キャッシング枠での一括返済は利息がかかります。
ショッピングの支払いとキャッシングの返済をシミュレーション
クレカのショッピング枠のリボ払いと、キャッシング枠のリボ返済を同時に行った時のシミュレーションをしていきます。
ショッピング枠の残高は10万円、金利は15%、毎月の返済額は5000円と仮定しました。
支払総額 | 支払手数料 | 金利 | 毎月の支払額 | 支払回数 |
115782 円 | 15782 円 | 15% | 5000円 | 24 回 |
キャッシング枠での借入は10万円、金利は18%、毎月の返済額は5000円と仮定しました。
返済総額 | 利息 | 金利 | 毎月の返済額 | 返済回数 |
119772 円 | 19772 円 | 18% | 5000円 | 24回 |
ショッピング枠の支払いと、キャッシング枠の返済を合わせた表をいかに作成しました。
支払総額 | 利息 | 毎月の返済額 |
235554円 | 35554円 | 10000円 |
クレカでのキャッシングよりもカードローンでの借金がよい
すでに述べたように、クレカのキャッシングはおすすめできません。
クレカでのキャッシングは金利が高かったり、ショッピング枠との兼ね合いで二重で支払いをしなくてはいけなかったりするからです。
お金を借りたいのであれば、クレカではなくカードローンの利用をおすすめします。
銀行系カードローンであれば、低金利での借入が可能で、消費者金融のカードローンであれば、一定期間の無利息サービスを利用できます。
おすすめのカードローン
おすすめできるカードローンを、銀行系カードローンから1つ、消費者金融のカードローンから1つ紹介します。
みずほ銀行カードローン
- 金利:年2.0%~14.0%
- 限度額:最大800万円
- 審査スピード:口座があれば短縮可
みずほ銀行カードローンは、最低金利2.0%とかなり攻めの低金利を採用しています。
レイク
- 年利4.5%~18.0%
- 融資額:1万円~500万円
- 初回限定無利息サービス
初回に限り、30日間利息が0円となります。また、初回に限り契約額1万円~200万円の方は、借入額のうち5万円が180日間利息0円となります。
クレカでのキャッシングよりも親から借金をした方がよい
クレカでキャッシングを行うのであれば、親からお金を借りたほうが良いです。
クレカやカードローンを利用して、お金を借りると利息を支払わなければいけませんが、親からお金を借りるのであれば利息は発生しません。
もちろん、親の経済状況や親との信頼関係によっては、借りることができない可能性もあるので、誰でも使える方法ではないでしょう。
お金が必要ならダメもとで、1度お願いしてみてはいかがでしょうか。
クレカでのキャッシングの借金返済が困難になったら
もしも、クレカでのキャッシングの返済が困難になってしまったら、債務整理を行うことをおすすめします。ここでは主に行われる債務整理を3つ紹介します。
[sc name=”Matome-Saimuseiri” ]任意整理
任意整理とは債権者と債務者が話し合いによって借金を決めなおすことです。債務者の代わりに弁護士や司法書士が話し合いを行います。
任意整理を行うと将来発生する利息をカットできたり、返済期限を延期してもらえたりします。
ただし、任意整理を行うと信用情報に登録されてしまい、借入やクレジットカードの作成が5年間できなくなってしまいます。
任意整理は手軽に行えてデメリットも少ないので、債務整理の中で最も利用されている方法です。
個人再生
個人再生とは裁判所を通して借金を減額することができる制度です。
個人再生には小規模個人再生と給与所得者等再生の2つがあります。
小規模個人再生はサラリーマン、給与所得者等再生は事業主が行うものだと区別してください。
小規模個人再生を行うと最低弁済額と所有する財産の総額の金額が多いほうを返済額とします。最低弁済額については以下の表をご覧ください。
借金総額 | 最低弁済額 |
0~100万円 | 全額 |
100万円~500万円 | 100万円 |
500万円~1500万円 | 借金総額の5分の1 |
1500万円~3000万円 | 300万円 |
3000万円~5000万円 | 借金総額の10分の1 |
個人再生を行うと信用情報に登録されて5年間借入、クレジットカードの作成が行えなくなります。また、住所氏名が官報という国が発行する機関誌に掲載されてしまいます。
自己破産
自己破産を行うと借金の支払い義務を放棄できます。一方で、自己破産には多くのデメリットも存在します。以下の4つが自己破産を行った時のデメリットです。
- 信用情報に登録されて10年間借入、クレジットカードの作成が不可
- 官報に掲載される
- 一部の職業・資格が制限される
- 裁判所が定める一定状の財産を没収される
クレカのキャッシング枠を利用しての借金について まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に、全体の内容をまとめておさらいしましょう。
- クレカの借入は、ATM、ネット、電話で行える
- クレカでの借入はおすすめしない
- クレカでキャッシングをするよりも、カードローンを利用したり、親から借りたりしたほうが良い
- クレカのキャッシングでの返済が厳しいのであれば、債務整理を行う。
クレカでキャッシングを行うにしても、別の方法でキャッシングを行うにしても、借金ということは同じです。
軽い気持ちで、行ってしまうと後々後悔することになります。くれぐれも借り入れは慎重に行うようにしましょう。
[sc name=”Matome-Syakkinsoudan” ]